TeXの応用1 ― MusiXTeX

[目次]

1. 初めに

2. W32TeX の仕組み

3. Windows XP での起動

4. MusiXTeX を使用してみる

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1. 初めに

 MusiXTeX 関連ファイルは、配布、更新が W32TeX と別であるため、筆者はもう一つのtexmf (C:\musixtexmf)に管理していました。ところが、2011/9/19(月)に MusiXTeX本体が、2012/3/28(水)に pmx関連ファイルが、2012/4/11(水)に M-Tx関連ファイルが W32TeX に取り込まれ、MusiXTeXについては、その必要がなくなりました。現在、C:\musixtexmf は emath など W32TeX に含まれていないファイルの管理場所です。ここでは、その辺りの事情と仕組みをもう少し詳しく解説してみたいと思います。

2. W32TeX の仕組み

 TeXにより文書を作るには、foo.tex を作り、WinShell から

platex foo

などを実行し、foo.dvi を作ります。「platex」をはじめ、こうしたコマンドの実行ファイルは全て C:\user\local\bin にあります。実際に C:\user\local\bin\platex.exe が存在します。コマンド「platex」などを実行すると、foo.tex のプリアンブルに書かれているstyファイルなどを検索し読み込みにいくのですが、そのstyファイル群の場所が C:\usr\local\share\texmf-dist です。W32TeX にはもちろん全てのstyファイルなどが搭載されているわけではありません。例えば、以前は MusiXTeX がそうでした。現在では代表例として、奥村晴彦先生による新ドキュメントクラス jsclasses や、筆者が用いている emath、また、筆者は用いたことがないですが、化学記号(ベンゼン環など)を描くための XyMTeX (キュムテフ) なんてのもあります。こちらのW32TeX再インストール法では、C:\usr\local より下を全て削除するので、これらを再インストールしなければならず、面倒です。そこで、もう一つのtexmf を消去されない場所に用意し、そこに管理するという方法を採ります。それが C:\musixtexmf (もちろん他の名前でもよい)です。先述では、それを織り込んでいるのですが、C:\musixtexmf 設定の部分だけ取り上げると

C:\usr\local\share\texmf-dist\web2c\texmf.cnf の該当箇所を編集する

dviout が C:\musixtexmf\fonts も読み込みにいくよう、プロパティで設定する

こうして、W32TeX に含まれないファイルは、独立に管理できることになります。

3. Windows XP での起動

 MusiXTeX T.115 (2015/4/3) より、MusiXTeX の起動には LuaTeX が用いられるようになり、そこで必要になる API (inet_pton) は XP 以下ではサポートされていないです。そのため、Windows XP では、musixiflx.exe だけ T.114 (2009/2/1) に戻すという作業をします。

https://icking-music-archive.org/software/musixtex/musixtex114.zip を C:\Installer\MusiXTeX にダウンロード、解凍する。元のzipファイルは削除する。

C:\Installer\TeX\Installer_W32TeX\W32TeX_install\W32TeX_install.bat に、次の2文を追加する。

cd ..\..\..

del .\TeX.zip

\PROGRA~1\Lhaplus\Lhaplus /c:zip .\TeX

cd \usr\local

xcopy /e /i /y .\share\texmf-dist\fonts\pk \musixtexmf\fonts\pk

copy \Installer\TeX\texinstwin\ .

texinstwin \Installer\TeX\ftp.naist.jp\pub\CTAN\systems\win32\w32tex

for %%a in (*) do if exist \Installer\TeX\texinstwin\%%a del %%a

ren .\bin\musixflx.exe musixflx_150426.exe

copy \Installer\MusiXTeX\musixtex114\MusiXTeXDistribution\bin\musixflx.exe .\bin

clip < \Installer\TeX\Installer_W32TeX\W32TeX_install\addition_texmf.txt

\PROGRA~1\WINDOW~2\ACCESS~1\wordpad .\share\texmf-dist\web2c\texmf.cnf

4. MusiXTeX を使用してみる

 本節はこちらの受け売りです。

mozart.mtx を C:\wEx-musixtex\mozart にダウンロードする。

C:\wEx-musixtex\mozart\mozart.mtx を右クリック > プロパティ > 変更 > 「WinShell」を選択

以下のコマンドを順に実行する。⇒ mozart.mid, mozart.pdf などができる

prepmx mozart

pmxab mozart

eptex mozart

musixflx mozart

eptex mozart

dvipdfmx -f msmingoth mozart

TeX から楽譜や midファイルができるなんて、すごくないですか?

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