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W32TeX およびその出力をサポートするソフト (dviファイルビューワ dviout, (e)psファイル作成・表示の Ghostscript・GSview, texファイルエディタ WinShell, クリーンアップソフト CCleaner, Glary Utilities) を一連の流れでインストールする方法を解説していきます。最も簡単なインストール法は『LaTeX2ε美文書作成入門』付録 DVD-ROM や、あべのり(阿部 紀行)様の「TeXインストーラ 3」による方法だといわれましたが、そこまで大掛かりなことをしなくても、原理的に、スピーディに、諸ソフトのインストール、バージョンアップ(再インストール)が柔軟にカスタマイズしながらできる、ということをお伝えしたいと思います。
TeXエディタとして、かつて『LaTeX2ε美文書作成入門』付録 DVD-ROM に添付されていた「WinShell」(ただし v3.3.1.12 以前) が最もシンプルでカスタマイズしやすく、TeXworks (2009年7月14日(火)から W32TeX に搭載され、近年では使いやすいとされる) より使いやすいと筆者は思います。初等数学プリント作成マクロ『emath』やそのための Perl との連携もできます。また、MusiXTeX 付随ソフトpmx, M-Tx のインストールも併せて行います (不必要なら緑字部分を飛ばしてください)。ファイル管理をしやすくするために、もう一つのtexmf (ここではかつての名残で「musixtexmf」と名付けている) を作り、それによって W32TeX やそれ以外の更新を容易にしていきます。
W32TeX関連ソフトをインストールする環境を、便宜上以下として解説を行います。OS がWindows98以上なら、パーティション分割していても、64bit版でも、該当箇所を適切に読み換えることで可能でしょう。
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・OS は Windows32bit ・ディスクドライブは C: のみ。 ・「コントロールパネル」 > 「フォルダオプション」 > タブ「表示」 > 詳細設定 で次のように設定しておく。 ・「すべてのファイルとフォルダを表示する」 -> チェックオン ・「登録されている拡張子は表示しない」 -> チェックオフ ・W32TeX関連インストーラーの保存場所として、フォルダ C:\Installer\TeX を作成しておく。 ・圧縮・解凍ソフト Lhaplus をインストールし、「解凍設定」「圧縮設定」ともに「アーカイブと同じフォルダ」に設定している |
かつてのW32TeX のような、更新が頻繁なインストーラーには、更新ファイルのみを快適にダウンロードできるソフトであるwget を用います。サイト『コマンドプロンプト上（Windows環境）でwgetコマンドを使う方法』にしたがってインストールするだけです。具体的に、以下を行います。
�� wget-1.11.4-1-bin.zip, wget-1.11.4-1-dep.zip を C:\Installer\TeX\wget (以下、新規作成するフォルダ or ファイルは黒太字で表す)にダウンロード、展開する。元の zipファイルは削除する。
�� C:\Installer\TeX\wget\wget-1.11.4-1-dep\bin 内のdllファイル4個を C:\Installer\TeX\wget\wget-1.11.4-1-bin\bin にコピーする。
�� 次が記述された C:\Installer\TeX\Installer_W32TeX\W32TeX_download\W32TeX_download.bat を、メモ帳などで作成する。
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cd ..\.. .\wget\wget-1.11.4-1-bin\bin\wget -m -i .\Installer_W32TeX\W32TeX_download\urllist.txt pause |
�� ダウンロードするファイルの指定を記述した C:\Installer\TeX\Installer_W32TeX\W32TeX_download\urllist.txt を作成するのだが、自分が
i) どのミラーサイトから、
ii) どれだけインストールするか(最小インストール、標準インストール、フルインストール)
をそれぞれここで決める必要がある。
以下、i) はFTP の奈良先端科学技術大学院大学から、ii) は標準インストールのいくつか + utf.tar.xz + luatex-w32.tar.xz + m-tx.tar.xz + pmx.tar.xz をダウンロード・インストールする場合の説明をします。 次を記述した C:\Installer\TeX\Installer_W32TeX\W32TeX_download\urllist.txt をメモ帳などで作成します。
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http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/latex.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/mftools.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/platex.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/ptex-w32.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/pdftex-w32.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/web2c-lib.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/web2c-w32.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/dvipdfm-w32.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/dvipsk-w32.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/ltxpkgs.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/luatex-w32.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/makeindex-w32.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/manual.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/t1fonts.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/timesnew.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/txpx-pazofonts.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/xypic.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/m-tx.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/pmx.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/utf.tar.xz http://ftp.naist.jp/pub/CTAN/systems/win32/w32tex/otfbeta.tar.xz |
�� C:\Installer\TeX\Installer_W32TeX\W32TeX_download\W32TeX_download.bat をダブルクリックする。
⇒ 更新日付がより新しいものだけが C:\Installer\TeX\ftp.naist.jp\pub\CTAN\systems\win32\w32tex に上書きダウンロードされる
�� 何かキーを押す。⇒ コマンドプロンプトが閉じられる
加えて、簡易インストーラー texinstwin.zip を、W32TeXミラーサイトから C:\Installer\TeX にダウンロード、展開する。texinstwin.zip は削除する。
C:\Installer\TeX\texinstwin により、C:\Installer\TeX\ftp.naist.jp\pub\CTAN\systems\win32\w32tex を適切な場所へ展開することになります。
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