フリージアの彼方に―アニ曲列伝� 蔽翳圈�
「フリージアの少年」を検索してまず驚いたのは、歌い手が16才であること。てっきり年配の優しい女性が歌っているのだと思っていた。この時代(1986年)に見られる例に見られるように、``売れっ子の''歌手が歌うという構図が、ここでも見られる。(他の例も、機会があれば改めて述べたいと思う)
当時のこういう人達を見ると、私は小さい頃(当時5〜6才)を想い出して、憧れを抱いてしまったりする。もう時間的には古典のように扱われても、私にはその鳴り響きを聴くことができる。
歌い手は3年後の1989年、19才の若さで夭折した。アメリカ留学中、ふいに動物が飛び出してよけようとした車から高速道路へ投げ出されて即死したと伝えられる。その時私の時間は止まった。1989年(小2の頃)から今まで色々なことがあったというのに、彼女は止まったまま。知ってから間もないのに、私はどんな想いで生きてきたのだろうという変な感覚に襲われた。…そうだ、私はこういう人達を知って、その後に生きているのだという想起を想った。今となっては、当時を私が生きていたことが幻であるかのように。(後編に続く)